第40回防府読売マラソン完走記
いよいよ防府読売マラソン当日の朝が来た。
前夜は9時に寝たので朝4時には目覚めてしまったが、持っていったパソコンで仕事したりしてたら6時になった。
みんな朝軽く走ると言っていたので、僕も支度して外に出ると、kane-chanも今から走るらしく体操をしていたので、ホテルとサティーの周回コースをゆっくりとジョグった。
心配されていた寒さもそんな大したことなく、星空も見えるし、風も穏やかなようでまずは一安心。3周ほどジョグっていったんホテルに戻り朝風呂に浸かりお風呂の中で入念にストレッチ。
朝食バイキングでご飯を多めに食べてお昼スタートのレースに備える。これだけ食べておけば、スタート30分前にエネルギーゼリーを飲めば大丈夫だろう。
あまり早く会場に行ってもやることがないので、9時30分チェックアウトで防府駅からシャトルバスで会場へ。
テントの中に場所を確保して、競技場外周で軽くアップをする。朝食後に服用した痛み止めの効果なのか、軽く走るくらいなら坐骨は痛まない。
しかし、天気はいいのだがこの時間になって心配していた風も吹き出し、かなり寒い。予想最高気温は7度だし、午後は風さらに強まることが予想されるし、先が思いやられる。
そんなコンディションなのでレースウエアーをどうしようかすごく悩む。
いったんランパン+ザムストで外に出てみたらすごく寒い。これでは坐骨に悪そうなので、急遽CW-Xに変更。
上は長袖Tシャツにユニフォームを重ね着して、さらに先日の下山マラソンでもらったネックウォーマーを首に巻く。そしてワセリンをお腹にたっぷり塗りこんで万全の寒さ対策。
そして、前回のいびがわマラソン同様にカーボショッツ2袋+超濃度食塩水2個+クランクストップをウエストポーチに入れて準備完了。
ぎりぎりまでテントで寒さを凌ぎ、スタート位置へ移動。
ゼッケン順に並ばされるので600番台の位置でスタートを待つ。
スタートまでの時間、今回のレースプランを考える。
当初はこのレースで2時間55分カットを狙うつもりで1年間練習してきたのだが、坐骨を痛めてから調子があがらず、直近のペース走でもレースペースがきつく感じる状態だったので、下降修正して、2時間58分~3時間に設定。その為には
1、ハーフを1時間28分程度で折り返す。
2、30kmを2時間06分程度で通過する。
3、5㎞を21分以内を心がける。
4、きつくなっても絶対諦めない。
これらをしっかり頭に叩き込み、スタート!
(ここからがレースレポートですが、コース図を見ながらの方がわかりやすいと思うので先にコース図を載せます)
選手を苦しめた強風は北西の風です。このマップの上から下に向けて吹き荒れました。
今回は昨年より5割ほど人数も増えているし、600番台なのですぐには動き出さない。じりじり動きながらシューズを踏まれないように、転倒しないように、気をつけながらトラックを半周して外に出ていく。
競技場の出口で、独特の髪型の福田六花を見かけたので声をかけてパス。右折して広い道路に出る。このあたりでようやく自分のペースで走れるようになった。
そしてすぐに1kmのポイント。時計をみたら4分30秒もかかっていた。ちょっと遅いが最初が走れなかったので、今はいいペースなんだと言い聞かせる。
2kmのポイントを見逃し、ペースの把握が出来ずに焦るが、取り合えず流れに任せて走り、3㎞のポイントでしっかり時計を見ることにした。
新田交差点でもう一度左折すると3㎞があるのは前回の試走で知っていたので、そこで時計をしっかり確認。すると12分30秒程度だった。
ということは、キロヨンで走っていることになる。直近のペース走であれほどきつく感じたキロヨンがこんなに楽ちんなんて。これがレースで出るアドレナリンなのか?
アドレナリン効果と痛み止めも効いているのか坐骨はほとんど気にならないし、心配された風もあまり感じないし、寒さもない。暑くて手袋を外すほどで、これは案外いいコンディションなのかもしれない。気持ちよく走れてるし、案外いいタイムでゴールできそうな予感がしてきた。
5㎞をほぼ予定通りの20分50秒で通過。リズムもいいし、とにかく30kmまではリラックスして行こう。頭の中で歌を歌ったり、ブログで何を書こうかなぁ~なんて考えながらレースを進める。
10㎞手前で安城快足ACのU遊さんが追いついてきた。
彼は四万十川ウルトラで8時間20分程度で走る走力がありながらなぜかサブスリーをやったことがないという不思議なランナーで、今回がサブスリー挑戦レース。
ちょっと横に並んで一緒に走ってるときに、給水ポイントが。前に出るのも後ろに付くのもどっちつかずで給水を取りそびれたので、U遊さんに声をかけて半分分けてもらった。ありがとね~。その後は走力も違うのでどんどん前に行ってしまいました。
沿道には「○○県からようこそ」と書いたのぼり旗を持って応援してくれるスタッフがいて、「愛知県からようこそ」ののぼりを持っているおじさんに手を振って通り過ぎた。そしたら帰りはちゃんと覚えてくれていて熱烈応援をくれたのでした。
10㎞は41分34秒、15kmは1時間02分46秒と順調に走れてる。
この辺りから向かい風が気になりだし、寒くなってきたが、地元でパソコンの前で応援してくれる仲間やデコママに恥ずかしいラップは届けられない。とにかくキレイなラップを8個並べてゴールしたい。誰かを風よけにするなんてことは考えず、自分が前で引っ張るつもりで走っていた。
17km付近では、腹に響くくらい大きな声で声援をくれるおじさんがいた。小学生くらいのお子さんも声をからして応援してくれる。寒い中本当にありがたいものです。
長い直線を走り切り、植松の交差点で左折してJRの跨線橋を超える。ようやく風を感じなくなった。どうやら追い風のようだ。
去年も19kmくらいでトップとすれ違ったなぁ~なんて思ってたら今年も同じくらいで先頭がやってきた。昨年同様テレビに映りこもうと中央寄りを走りタイミングを見計らって後ろを振り向いたが、今年はどうだったんでしょうか?今年はBS日テレでやってくれないので関西以東の人はCSでないと見れないんですよね~。残念!
追い風を味方につけて気持ち良~く走ってると、黒笹アヒレスさんがすごい勢いで走ってきた。相変わらず調子がよさそうだ。去年までは僕とそんなに変わらない走力だったのに、なんでこんなに速くなったんでしょうか?伸び盛りの学生ならともかく、47歳のおじさんがたった1年でレースペースがキロ辺り20秒も速くなるなんて信じられません。ランナーズの編集部の人が知ったら取材に来るんじゃないでしょうか(笑)
順番にすれ違う仲間を応援するつもりが、全然見つけられない。唯一折り返してからたらちゃんをみつけて応援したのみでした。みんな何処をはしっていたのでしょうか(笑)
それでも折り返し付近では防府市民?のジョグノート仲間のべこ&ばこさんから行き帰りで応援をもらいました。ありがとうございました。
ハーフの通過はほぼ予定通りの1時間28分07秒。余裕度もあったし、帰りは悪くても90分はかからないだろうから、漠然とサブスリーは出来そうな予感がした。
ところが、折り返してから向かい風が襲ってきた。それも時間とともに強くなっているようでこの先が心配になってきた。とにかく早く植松の交差点まで行って右折したい。向きが変われば風ともおさらば出来る。
25kmまでの5㎞は21分10秒。追い風と向かい風の行って来いのチャラでなんとかペース維持。植松の交差点で右折すると風を感じなくなり、追い風ぎみで気持ち良くなってきた。さらに行きに大声で応援してくれたおじさんが道を渡っていたようで再び大きな声で力をくれる。このおじさんはず~っと応援しっぱなし。おそらく明日は声が出ないんじゃないかと心配になるくらいだった。
気持ちよく走ってた30km手前の消防署の前でちょっとトラブルが発生!
なんと救急車が出動するらしくランナーの隙間を探してる。僕の前の隙間に入ってきそうな予感。ペースを上げて前を詰めるのも申し訳ないし、止められる覚悟で近づくと、僕の前のランナーが止められて救急車を通した。幸い僕はペースを緩めることなくやり過ごすことができた。マラソン大会中でも有事は起こるししょうがないことだが、僕にとってはラッキーだった。
そしてすぐに30kmのポイントを2時間5分50秒で通過。今の余裕度と坐骨の状態を加味してもこの時サブスリーを確信。58分台は確実、うまくいけば57分台もいけそうな予感で、レース前からは思いもよらなかった状態にウキウキしながら走っていた。
三田尻大橋を超えて坂を下り、日本たばこ産業交差点を右折して、スタート直後に走ったコースに戻ってきた。
右折したとたん、恐ろしい向かい風が襲いだした。時間とともに威力を増した強烈な北風は体力と体温を急激に奪っていく。でもこの直線は1kmちょっと。なんとか凌いで新田交差点で左折するまでの辛抱と思い、小さくなって走る。この辺りで名前を読んで応援してくれる人がいた。確か昨年もいたような。名前を呼ばれるのはうれしいものでなんとか持ち直し35㎞を2時間27分01秒で通過。この間21分11秒。
そしてようやく左折して風とはおさらばと思ったらまだまだ向かっている。
30kmで感じた余裕度はいつの間にか吹き飛び急に辛くなってきた。残り7kmだが、サブスリーに黄色信号が点滅。
残り5㎞の看板で時計を見る。2時間37分30秒程度。しびれる頭で計算すると3時間まであと22分30秒しかないじゃん。あれれ???全然余裕がなくなってる。強風で貯金が吹っ飛んだようだ。今のペースが4分半以上とは到底思えず、黄色信号から赤信号に変わって行く。
そんな時、歩道で応援してくれてた小学生3人組が僕に合わせて歩道を走りながら、声をからして応援してくれた。これで弱気な気持ちが吹き飛んだ。そうだ、ここぞの「勝負脳」
小学生に力をもらい、勝負脳で距離をごまかしながら、ようやく40kmのポイントが見えてきた。今の状態からして残り2.195kmは少なくとも10分は欲しい。
時計を押してタイムを確認。2時間49分54秒。残り10分6秒。本当にぎりぎりだ。右のふくらはぎが痙攣しそうな気配。ここぞのクランクストップだが、ウエストポーチから出すのも億劫だしそんなことより足を前に進めることに力を使いたい。
そんなとき、今回初サブスリー挑戦の安城快足ACのTかおさんが抜いていった。彼には前回の名古屋ハーフでも終盤逆転負けしてるし、何となく彼がサブスリーラインのような気がして懸命に後を追う。
もう一歩も走りたくない。勝負脳でごまかすレベルをはるかに超える苦痛が襲ってる。左手が痺れてうまく腕が振れない。もう、サブスリーを諦めちゃおうか!諦めてジョグに切り替えれば本当に楽なのに。もうやめたい。
残り1kmの看板通過。残り1kmになって、レース前に誓ったことを思い出した。苦しくても決してあきらめない。
そうだよ!5月から積立貯金までして遠くまで遠征してきたんじゃないか!
山さんのいびがわのサブスリー、MPとうさんの復活のサブスリー、この連鎖に続くんだ。たったあと1km。可能性があるなら足がどうなってもいいから走り切ってやる。
競技場の入り口に大きな時計があった。2時間58分を過ぎた。あと2分でトラック1周って回れるんだっけ?全然計算ができない。
そんな時、トラックのよこから「サブスリー行けるぞ!諦めるな!」と大きな声援が飛んできた。そうなの?まだ間に合うの?
死に物狂いで走る。第三コーナーでも「サブスリーギリギリ行ける!がんばれ!」と明らかに僕に向けて大声をかけてくれる。こうなりゃやるしかない。
ゴール地点の時計を見ながら必死のラストスパート。本当にぎりぎり10秒前にゴール。
執念で稼いだ10秒。距離にしてたった60mほど。
近くの大会ならきっと諦めていただろうけど、1年かけて強く防府を意識することで執念の貯金が出来ていたようです。諦めずに走ってよかった。これで3度目のサブスリー!
ゴール後は、見事サブスリーのTかおさんと祝福しあい、ジョグノート仲間のしょくにんさんも初のサブスリーということでお互いに祝福。マラソンっていいね~。
U遊さんも当然のサブスリーだったし、黒笹アヒレスさんなんか2時間40分ちょっとの驚異的なタイムでゴールしたのに40分切れなかったことで納得していない様子。この向上心が彼を強くしていくんですよね。見習わなければ。
中総の他のメンバーはkane-chanは56分台で見事にサブスリーでしたが、たらちゃんとばっはーさんはこのコンディションにやられて自己ベスト更新とはいきませんでした。
また、女性陣は二人とも途中リタイヤということで、この寒さは女性には過酷だったのかもしれません。そんな中、見事完走した安城快足ACのY2号さんは見事でした。
このタイムでは1歳刻みランキングに乗りませんので、次回の東京マラソンでもう一度限界にチャレンジして55分程度で走りたいと思っています。
今回もとんでもない長文に最後まで付きあって頂きありがとうございました。
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